こんにちは。ほのかです。
最近こんな景気のいいニュースを
やたらと耳にします。
このコロナ禍にオーストラリアでは
何が起こっているのでしょうか?
ジェットスキーから豪華クルーザーまで
飛ぶように売れる
2020年のジェットスキーの売り上げは
前年より13%上がったとか。
中古のジェットスキーの値段まで
30%ほど上がっていると言います。
ジェットスキーだけではありません。
小さなモーターボートから
フィッシング・ボート、ヨット、
豪華クルーザーまで
売れに売れているというのです。
“コロナウイルスによる国境閉鎖で退職者が国内に留まりボート業界大盛況”
ABC(オーストラリア放送協会)の
ニュース記事です。
好調なのはボート業界
だけではありません。
家の値段もどんどん
上がっているというのです。
“コロナ・ラリーが続く中、住宅価格が記録的高値に戻る”
(ABCニュース)
この記事によれば、
現在のオーストラリアの家の価格は
パンデミック前より1%、
2017年9月のピーク時より
0.7%上回っているんだそうです。
主要都市ではパンデミック前の
価格を少々下回るものの、
地方の住宅価格はコロナ以前の
価格を優に上回っているとのこと。
パンデミックの痛手は未だ
あちらこちらに残っていて、
ジョブシーカーと呼ばれる失業手当や
企業の雇用を補助する手当
ジョブ・キーパーも依然として
必要とされているというのに。
いったい何がこの好調を
支えているのでしょうか。
使わずにいられない
コロナウイルスの流行で
海外に行く機会が消え、
旅行に飢えた
オーストラリア人たち。
彼らの例年のクルーズ旅行に
代わるものとして
国内の船ブームが起こったと
上の記事は言っています。
また地方の家の高値には
お金持ちたちが都市部を逃れ
永久の在宅勤務を夢見て
地方に移り住みつつあるためと
別の記事では分析していました。
コロナが世界に蔓延してから
仕事の減った人、失った人、
売り上げの大きく落ちた店や会社から
壊滅的な打撃を受けた企業も
数多くいる一方で
いつも通りに仕事ができている業種
さらには通常より忙しくなっている
業種もたくさんあります。
そういう人たちが
ホリデイに使っていた
お金の使い途を
探しているとも聞きました。
そんなとき
耳にしたこのひとこと。
“Aussies have to spend
– オージーは(お金を)
使わずにはいられない”
知り合いの会社の会計士が
言っていたという
その表現を聞いて
膝を打ちました。
“Aussies don’t save,
(They)have to spend –
オージーは貯めない。
使わなきゃならないんだ”
それそれ!
オーストラリア人とは
まさにそういう感じなのです。
このコロナ禍にゴールドコーストのホテルが多忙?!
コロナが世界的に広がり
国がロックダウンに入り
たくさんの人が職を失いかけたとき
国は収益の減った
あるいは無くなった店や会社が
従業員を解雇しなくても済むよう
ジョブキーパー・ペイメントという
補助の支給を始め、
たくさんの従業員たちが
働けない間その補助で
生活を支えることが
できるようになりました。
そのジョブキーパー・ペイメントの
支給が始まって少ししてからのこと。
ゴールドコースト辺りの
豪華ホテルが週末になると
結構いっぱいになっていると
ラジオが報じたのです。
海外から観光客も来ていないのに?
聞いてみると
ジョブキーパーが支給されたし
それを使って週末家族と
泊まりに来たという人たちが
いっぱいいるのだとか。
うーん、何か違う?
ジョブキーパーといったって
たいした額が支給される訳じゃ
ないんですよ。
これからどうなるか
わからなかった当時の状況で
仮に日本人の私たちが
同じ額をもらったとしたら
なるべく大事に使おう、
余ったら貯めておこうと
思うに違いありません。
でも、オージーは
使う人たちなのです。
景気がよくない、
経済的に厳しい世帯が増加している、
年金生活者は節約を
強いられているなどと
聞いていた数年前でも、
スーパーマーケットに行くと
誰もがびっくりするほど
思い切りよく買っていたものです。
私たちがちょっと躊躇するような
お値段の大きなステーキのパックを
年金生活者と思われる
おじいちゃん、おばあちゃんが
ポンポンと迷いなく
トローリーに入れて行きます。
クリスマス前ともなれば
そのオージーの買い物魂に
さらに火がつきます。
12月のショッピングセンターは
どこでもいつでも人だらけ。
それぞれが家族や友人への
プレゼントやデコレーション、
ご馳走の食材を買い集める
この時期はどの店のレジも行列。
並ばずに買い物ができません。
それは昨年のクリスマスも同様でした。
年金で買い物。。。
話を元に戻してふたたび
コロナ禍の買い物事情に…。
コロナの救済措置のひとつに
自身の年金を1万ドル(約80万円)まで
引き出してよいというのもありました。
これにもびっくり話が。
引き出した年金で
ジェットスキーを買いに来る人で
ゴールドコーストの
ジェットスキー屋さんは
ずっと大忙しなんだとか。
仕事でよくゴールドコーストに
行くハビ(夫)さんは、
「最近やたらジェットスキーを
見るようになったなー」と
思ってはいたんだそうです。
使えるものは引き出してでも
使っちゃおう!なんですね。
なんて楽天的なひとたち!
まさに「宵越しの金は持たない」
江戸っ子みたいな
使いっぷりの良さです。
根底にはオーストラリアの
生活保障の確かさもあっての
話だとは思うのですが。
でもこの使わずにはいられない
国民性(?)と、国外に出られない
という今の状況が
このコロナ禍に於ける
オーストラリア経済の
好調を支えている
最大の要因のようなのです。
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