こんにちは。ほのかです。
ここのところオーストラリアでは市中感染が出た途端に地域的なロックダウンに入るケースが増えています。今は西オーストラリアが辛抱のときを過ごしています。
状況は突然変わります。昨日まで自由に行き来できたところが突然ロックダウンに入ってしまう可能性が常にあるのです。
こういう時の旅にはリスクがつきものです。それを承知で出かけるけれど、実際に起こるとやっぱり大変です。
ちょっと前になりますが、年末年始にウルルへの旅に出た友人夫妻が帰着の日に到着地ブリスベンがロックダウンに入ってしまったときの話です。果たして彼らは無事帰れたのでしょうか。
12月 シドニーでロックダウン
今までのところは幸いコロナ感染者数を低めに抑えられてきているオーストラリアですが、それでも12月初旬にはシドニー北部で感染が広まりロックダウンに入ってしまいました。
その後シドニー大都市圏はホットスポット(感染多発地域)に指定され、ここに足を踏み入れた人は例外を認められた場合以外は原則他州に行くことはできなくなりました。
一方、その他の地域は感染者ゼロ、一桁、という日が続いていた12月後半。
こうした状況の中、この一年コロナで激動の日々を乗り切った自分たちのためになんとかご褒美旅行を実現したかった友人夫妻。
行ける範囲の中からエアーズロックを選び、ラストミニッツで一週間余りの旅行を予約したのでした。
ホットスポットとは関係のないブリスベン空港発着で。
こういうときの旅にはリスクはつきものだということはもちろん承知の上でのことです。
出発は朝早かったので前夜はブリスベンに泊まることにしました。
誰が予約をキャンセルした?
早めに行って、ショッピングを楽しんでいるところに旅行会社からのメッセージが…。
「あなた方の旅行を全てキャンセルしておきましたので…」
「へっ?!!」
慌てて電話をかけてみると、旅行会社は彼らがシドニー在住者だと勘違いしたよう。つまり他州に入州できない人たちだと判断してキャンセルしていまったのです。
私たちはニューサウスウェールズ州最北部の住人だからと友人は説明し、今すぐ予約を全部入れ直すよう要請。
旅程は何とか再び組み直され、予約されたようでした。
ふう。
翌日、ウルルからレンタカーでアリススプリングスに着いた彼らにまた旅行会社の違う担当者からメッセージ。
「予約は全てキャンセルしておきましたよ~」と。
慌てて電話をかけるも、旅行会社はすでにその日の営業を終えていてつながらない…。
年の瀬30日のこと。
明日31日はニューイヤーズイブ、1月1日は祝日、2日、3日は土日…。
旅行会社の年末年始の休みがどのくらいなのかわからないけど、ヘタをしたら1月4日まで電話は来ないかもしれません。
アリススプリングスを出て旅に出るのは2日後の予定なのです。
友人は猛然とEメールをタイプし、送りました。
見てくれることを祈りながら。
シドニーに行ってない証明
ほどなく電話はかかって来ました。
よかった!
でもメールの話が通じない…。
これもまた別の担当者だったのです。
友人は再び、自分たちはシドニー在住者ではないし、シドニーがロックダウンに入る前からシドニーには行っていないことを説明します。
すると相手はそれを証明するものを見せてくれと言うのです。
はて。どこかに行った証明なら航空券なり行った先での電車のチケットなり入場券なりあるかもしれないけど、ご近所にいた証明って…?
しばし考えて思いついたのがクレジットカードと銀行口座の明細。
こちらでは買い物で現金を使う人は少なく、クレジットカードやキャッシュポイントカードが主流だから全ての購入が記録されています。
近所のスーパーマーケットなどでの1か月の日常の支出の明細を見せてやっと了解してもらいます。
全ての予約を元に戻し、さらに今後誰かが予約をキャンセルするようなことのないよう情報の周知を徹底するよう重ねて依頼し、ようやく旅に出られる用意が再度整いました。
ひゅう。
ブリスベンにコロナ変異種現る
その後は道中いろいろあったにせよ、つつがなく旅を楽しみ、いよいよ明日は帰りとなりました。
ところが、この日ブリスベンで初めて変異種に感染した人が現れたのです。
ブリスベン市内の隔離用のホテルで清掃担当の人でした。
クイーンズランド州首相の素早い対応で、翌朝には同日夜からブリスベン大都市圏が3日間のロックダウンに入ると宣言されたのです。
果たして彼らは予定通りに帰れるのでしょうか?
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