やっとロックダウンの解かれたNSW州北部一帯。
“さっそくレストラン予約したわ!”
“パブに行くぞーっ!”
今までできなかったことをやるぞーっと誰ものテンションが高かった金曜日。
こんにちは。ほのかです。
ロックダウンの間同じものばかり来ていたので
春の服でも買いに行こうとショッピングセンターに出かけてみました。
みんな考えることは一緒で混んでるかな?
天気がいいから案外みんな外で遊んでて空いてるかも。
なんて考えたワタシはオーストラリアを甘く見ていた…。
ショッピングモールはすでに駐車場から行列。
やっと車を駐めてモールに入ったらまたすごい人。
お店はどこも人がいっぱいで、まるでセール時期のよう。
しかもみんなほとんど即決でポンと買っては次の店へと急ぎます。
人気のお店はすでに外に列ができてるし、
中にもレジを待つ行列が…。
手頃にヘアカットをしてもらえる美容室(?)や
ネイルサロンにも人が並んでてびっくり。
そうですよね。
髪を切ってもらいに行くこともずっとできなかったもの。
スニーカーを買いたくてスポーツシューズ店に入ったけど、
サイズを出してもらうのに店員さんをつかまえるまでに一苦労。
そこで面倒になってしまう根性ナシのワタシと
やたらと辛抱強いオージーショッパーたち。。。
それもそのはず。
買わせる戦法もあちこちで全開でした。
“今日はこちら側にある服全部半額ですよ~”
“店内の服は全品20%引きよ!”
入る店々でこういう声が飛んで来ます。
年に二度のセールのときよりも真剣なサービスの姿勢、活気ある店内。
ニ大セールのときでもあんまり値段を下げないので
普段オーストラリアのセールにはあまり心ときめかないワタシですが
この不意打ちセールは新鮮です。
でも、セールしてるのは冬の服なんです。
当たり前だけど。
普通に店を開けていたら今頃売り切っている冬の服がロックダウンで売れなかったから
それを売り切ってしまおうとどこも一所懸命なわけです。
とにかくキャッシュも欲しいし。
でも春の服を買うつもりで行ったワタシには冬服は今一つピンと来なくて、
結局またジーンズを買って帰って来ました。
ジーンズだけは山ほど持っているのに。
靴屋さんで靴を履いてみていると、日本語で
“タノシミデスネ~” とはちきれんばかりの笑顔とともに声をかけられました。
楽しいですねと言いたいのか、
買い物できるのを楽しみにしてたのよねと言いたいのか。
きっと両方でしょう。
ホントにみんなが、こんな感じに高揚してました。
きちんとマスクして、ソーシャルディスタンス取って並びながら。
このテンションはどこから来るのか…?
“We’ve now got to spend! (さあお金を使わないと)”
ロックダウンが開けると聞いて、週末の予定を
あれこれ話して盛り上がっているときに誰かの言ったこのひとこと。
そう、使いたかったのよね。
使えること自体が楽しくてあのはちきれんばかりの笑顔なのかもしれません。
お金を使えない、使うところがない今までストレスだったわけです。
‘Aussies have to spend’ ですから。
こちらです。
もうひとつ、お金を使えないことと同じくらいストレスなのが、
socialise=人づきあいできないこと。
パブに行くぞーっというのはsocialiseのためなわけです。
地元のパブには地元の知り合いがいっぱい来ているはずだから。
そういう意味では、ロックダウンはオージーにとって
相当に辛いことだったに違いありません。
よかったね。使えて。喋れて。
そんな彼らの盛り上がりを見ながら、
混雑と人々の熱気に当たって早々に帰って来たワタシ。
それでも、出られることを選べる自由、
友だちに会える自由、そしてその自由のもたらす幸福感を
ありがたいものだと実感した週末でした。
ご訪問ありがとうございます。
よろしかったらポチしてっていただけたらうれしいです。