こんにちは。ほのかです。
歯の痛みは頭に近いだけに神経に触るものですが、
それがさらにひどくなり、ついには寝込んでしまったのが先日のハビさん。
歯医者さんには行っていたんですよ。
最初の普通の歯痛の時点で。
ただ、予約が取れなくて。
予約がいっぱいで根の治療に必要な90分枠が空いていないということで、
4月初旬に入れた予約が7月20日!
そのときは炎症を抑える抗生物質をもらって飲んで痛みもそれなりにおさまり、
すこしずつ食べられるようになっていったので大丈夫だと思ったのです。
その一方でキャンセル待ちを入れて、たまに電話で
空きが出ないかどうかプッシュしたりもしていましたが全然ダメ。
6月後半になって歯がまた痛み出し、痛みは強くなる一方だったので
また歯科医に行って相談すると、前回と同じ抗生物質を出してくれました。
数日すれば痛みも治まるだろうと抗生物質と鎮痛剤を飲んで我慢していたハビさんですが、2日経っても3日経っても痛みは治まるどころか増す一方。
悪いことに、週末。
オーストラリアでは歯医者も医者も休みです。
わが家では誰かが怪我したり具合悪くなるのは必ずと言っていいほど週末です。
効かなくなるたびに痛み止めを変え、段々と強いものになり、薬局で仕入れて来た最強の鎮痛剤も効いたのは最初の数回1~2時間、やがてはまったく効かなくなり…。
ついには動かなくなってしまったハビさん。
歯を喰いしばって、ソファに丸くなり痛みに耐えています。
こういう歯の痛みは、いったいどこへ行ったらいいのでしょう?
ケガをしたり、発作や急病でも救急だけど、歯痛は歯医者しか治せない。
調べてみると、救急に行っても痛み止めをくれるぐらいだと書いてあります。
「でも救急でもらえる痛み止めはもっと強いかもよ? 救急に行く…?」と問いかけるも
「いや、今また痛み止め飲んだし、もう少し我慢したら治まると思うから。」
と向こうを向いてしまいます。
でも、いくら待っても治まる気配がありません。
どうしたらいいんだろう?
時間外医師電話相談サービス
それを訊いてみようと after hours GP helpline に電話してみました。
政府の出資による24時間の無料相談窓口です。
看護師やGP(医師)にアドバイスを受けることも出来れば、
最寄りの病院や薬局を教えてもらえたりするそうです。
すぐに看護師につながりました。
症状を説明し、質問に答えていきます。
ひと通り終わると、30分ぐらいの間に
医師から電話が行くと思うから、と言われました。
はぁ。
2時間経っても電話がない場合はまたこの番号に連絡してください。
そこまで我慢できるかしら。。。
その間もハビさんは歯を喰いしばって耐えています。
ネットで調べていると、歯の炎症の原因菌が顎の骨に回って血管に入り込み、体内を巡ってやがては脳や心臓に到達する場合もある、なんて記事まで見つけて愕然。
手遅れにならないうちにやっぱり救急に行くしかないかも…。
うん、行くしかない。
支度を始めたところにヘルプラインのお医者さんから電話がかかってきました。
もう一度経過を説明し終わると、お医者さんは
“ナントカカントカ”だと思う、と知らない専門用語を言いました。
説明してもらうと、要は違う炎症、というかもっとひどい炎症で、
今飲んでいるのとは違う抗生物質が必要なのでは、と言うのです。
抗生物質を出してもらうにはお医者さんに行くしかなく、
今日お医者さんに会うには救急病院に行くしかないのです。
やっぱり救急に行くべきですねと訊くと、
そうした方がいいと思いますと言われ、慌てて車で救急病院まで走りました。
救急病院に行くことをためらっていた理由のひとつが待ち時間の長さです。
わが家では1~2年に一度はお世話になっていますが、
短いときでも4時間ぐらい、長いときは9時間(!)ぐらい終わるまでかかりました。
この待ち時間は病人/怪我人にとっては結構辛いものなのです。
しかも病院は夏でも冬でも寒いことが多い。。。
なので待つのを覚悟で着るものをたくさん持って、
夕食時間も近いのでスナックまで持って行きました。
9時間かかったときは空腹の辛さもあったので…。
コロナ対策の質問、マスクの確認と検温が済むと、受付で手続きを行います。
待合室の中でなるべく空調の風の当たらない席を選んで座り、
暖かくして、気を紛らわすための駄バナシをします。
思いつくこと何でも。
とにかくこれから長いのだから。
10分、20分、25分。まだまだ。
と思ったらいきなり名前を呼ばれて拍子抜けしました。
今日は早かった!
ドクターが中へ案内してくれます。
空いている部屋を探し、椅子が足りないので
他の部屋に取りに行き、座って問診。
突然部屋を探している他のドクターによってドアが空けられたり、
質問に来た看護師が入ってきたりとたびたび中断しながらも問診は続きます。
結局、ヘルプラインのドクターから言われたように他の抗生物質が必要なようです。
当座の痛みを抑えるために麻酔も打ちましょうと別の部屋へ移動します。
歯科医ではないドクターが打つ歯茎への麻酔はいかにも慣れていなさそうで
不自然な角度で何度もぶっ刺してとても痛そうでしたが兎にも角にも終了。
超強力な鎮痛剤を処方してくれて、予約が取れないなら歯医者さんを変えてでも
早めに診てもらうようにと見送ってくれました。
受付に挨拶して病院を出ます。
(救急医療はメディケアでカバーされるので支払いはありません)
45分!今回の救急外来は記録的な速さで終わりました。
きっと夜だったせいですね。
昼間だったら、同じことでも何時間も待ったに違いありません。
家に帰る途中で麻酔が効き始めてあの耐え難い痛みも和らいでいき、
その後は処方してもらった抗生物質と超強力鎮痛剤でしのぐことができました。
ただ翌日になったらほっぺがぷっくり注射腫れしてしまいましたが…。
どんだけ刺したんだか。
でもその救急の先生が、あっという間に死にそうな痛みから救ってくれました。
お世話になりました。
歯痛であろうと時間外だったら救急なんですね。
変に場違い(?)かと遠慮したり我慢せずに
早めにお世話になるのが賢明と今更ながら思い知った週末でした…。
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