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スリラー映画が現実に。映画 “コンテイジョン” に見るパンデミックの行方と終息に向けた個々の選択。

コロナワクチン

こんにちは。ほのかです。

調子がいまいちだった昨日は家から一歩も出ずに過ごしました。😅

ちょっと寝不足で疲れていたところに、
一昨日雨に濡れたまま30分運転して帰って来たせいでしょう。

でも、妊娠8か月のかわいいスカーレットちゃんを
濡らすわけにはいかなかったのです。

どしゃ降りの雨の中、車まで歩く私たちふたりをカバーするには
私の超軽量折り畳み傘は小さすぎたもので…。

 

掲題の映画、最初に見たときからよくできた映画だと思っていました。

“コンテイジョン” は得体の知れない、極めて致死率の高い
新型ウイルスによるパンデミックを描いた映画で2011年に公開されました。

コロナウイルスの感染が中国で始まり、世界に広がって行ったとき
まさにこの映画の世界だと思いました。

その発生から広がり方、速度と世界の反応、人々のパニックまで。

咳、熱といった一見風邪のように思われる症状もよく似ています。

今のパンデミックは10年前に仮想されていたわけです。

 

備え

 

感染症の恐怖を扱った映画はいくつもあります。

“ワールド・ワォーZ” や “メイズ・ランナー” で
世界を滅ぼしかけたのはゾンビ化する病気でした。

幸いそんな病気の蔓延はまだ起こっていないだけに
今一つ現実味に欠けました。

が、コンテイジョンのウイルスとそれがもたらす病の恐怖は
すでに現実となってしまいました。

 

マット・デイモン、ケイト・ウインスレット、
グウィネス・パトルロー、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール…

豪華なキャストにもかかわらず、風邪のような症状のまま死に至る
地味な病気のせいか、公開当時この映画はそれほどヒットしませんでした。

が、映画は専門家のアドバイスを踏まえ、細部までよく想定されて描かれています。

 

ウイルスがどうやって広がるか。

どんな速度で感染者が増えていくのか。

感染を防ぐにはどういった手段が有効なのか。

感染の広まった現地に専門家が送られ、感染源を特定し
ワクチン開発が急がれます。

 

発信

 

ウイルスが広まった大都市はロックダウンされ、
ネットを通じて陰謀論を拡散する者が出て来て、
極限に追い詰められた人々はそれに惑わされパニックが…。

一番最後に回想する形で出てくる「感染源の根源」まで、まさに現実にそっくりです。

 

現在の私たちはこの映画に出てくるひと通りの恐怖をすでに体験し、
恐怖によるパニックも克服し、
あとはどう終息させられるかという段階に来ました。

すでにワクチンが開発され、量産されて各国に送られ、
その提供が開始されています。

日本ではワクチン接種の予約に電話やアクセスが殺到して
大変な苦労をしているそうですね。

 

オーストラリアではアストラゼネカ社のワクチン接種が
医療従事者などのフロントライン・ワーカーから高齢者も順に対象になり、
明日からは50歳以上に接種資格ができます。

その一方で、接種後に血栓で重症になったり死亡したりするケースが後を絶たず、
それを恐れた人々が相次いで予約をキャンセルしたり、二の足を踏んでいる状況です。

 

接種済み

 

調査の結果、接種後の血栓にワクチンとの関連性は見られないとされたケースも多い中、
持病もなく健康そのものだった人が接種後に突然血栓に見舞われる
「偶然の一致」(?!) の多さに二の足を踏む人が増えるのは当然です。

またデータではアストラゼネカによって血栓ができたのは若い人に多かったため、
オーストラリアでは50歳以上はアストラゼネカで
50歳未満はファイザーというように決められました。

でも、人の体の年齢は必ずしも実年齢と同じではありません。

 

50歳でも30代並みの体を維持している人もいるでしょうし、
40代なのに体は50代並みに老化している人もいるかもしれません。

49歳の人は血栓ができる確率が高いけれど、
51歳なら低いわけではありません。

そのほか個人の体質、体調などでも大きく変わって来るでしょう。

血栓ではないけれど、ミュージシャンの大江千里さんが接種後に
アナフィラキシー症状を起こして大変苦しんだという記事も読みました。

 

NY在住の大江千里、ワクチン接種後に副反応? 体調が急変し失神した

 

万が一かもしれませんが、こういうショック症状が起こる可能性もあるのです。

政府が繰り返すように、何十万人に数人のことで、
たいていの人には何も起こらない安全なものなのかもしれません。

でも、自分に起こらないという保証もどこにもないのです。

 

ワクチン

 

ワクチン接種資格が自分に近づきつつある中、
職場でワクチンの話が出たとき、出入りしている営業の人が言いました。

今ヴィクトリアで騒がれている、接種後に血栓ができて
意識不明の重症患者、あれ僕の仲のいい友人なんだ…。」

すると一緒にいた同僚も言いました。

「僕の母は、以前はいろいろ調子の悪いところはあったけど、
最近は良くなってずっと調子よかったんだ。それがワクチンを受けてからは
以前よりも調子が悪くなってしまって戻らないんだ。」

 

身近な人たちがワクチン接種の副反応に苦しむ話を聞くと、
やっぱり怖くなります。

感染の恐怖が身近に迫っているなら
多少のリスクを負ってでも接種を受けるでしょう。

現にイギリスでは、ワクチン接種率がどんどん増える今、感染者が激減しています。

ワクチン接種が急速に進む中、アメリカは
カリフォルニアでもディズニーランドが営業を再開しました。

 

ワクチン接種は自分が重症化しないためだけでなく、
人にうつさないためでもあります。

でも市中感染がほとんどゼロで、通常の経済活動が続けられている
今のオーストラリアで、あえてリスクを負う意味はあるのか考えてしまいます。

次々と現れる変異種に有効なのか、インドで猛威を振るっている
あの変異株にも効力があるのかは定かではありません。

 

楽に…?

 

さらにワクチンの効果がどれだけ持続するのかも未知数です。

ある程度の時間が経ったらまた接種を受けなくてはいけないのか。

変異株に対応するにはまた違うワクチンを打たなくてはならなくなるのか。

如何せん試験期間が短すぎてわからないことが多すぎます。

 

もう少し待てば、安全性や有効性がもっとわかってくるのか。

もっと有効なワクチンが現れるのか。

逆に国がワクチンが確保しきれず、受けられなくなる可能性が無いとも言えません。

 

感染のリスクと、ワクチン副作用のリスク。

ワクチン接種を受けるか受けないか。いつ受けるのか。

ふたつの相対するリスクを秤にかけながら、
自分の体質、体調、周囲の状況に応じて自分で判断するしかありません。

決められるのは自分だけ。

決断のときが迫りつつあります。

 

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