マイテンポで豪州田舎暮らし
地球の隅っこからスローライフれぽ
オーストラリア生活

うわっ! 近っ!! その距離感、何とかなりませんかね?

アシカもハグ

こんにちは。ほのかです。

日本では外出時にマスクを着けるのは当たり前ですね。

でもオーストラリアの田舎ではマスクを目にすることはほとんどありません。

マスクもしないのに、人々は平気で至近距離まで寄ってきます。

 

薬局の受付で、ある特定の目薬が欲しいと言ったら
店の主らしきおじさんに伝達され、忙しいおじさんをしばらく待つことになりました。

待つこと8分。

やっと手があいたおじさんは

「ごめんごめん、お待たせして。」

と笑顔で飛んで来て、私の両手を取ろうとしたのでびっくり。

思わず咄嗟に両手の位置を変え、手を取られないようにしてしまいました。

一瞬, えっ?とかたまるおじさんとそれを見てかたまる私。

気まずくしちゃったかなと思ったけど、おじさんは心の広い人で、
手を握らずとも笑顔を崩さず対応してくれました。

 

握手

 

それにしても、この距離感の無さ。

いくらこの辺りに感染者が出ていないとはいえ、
いつどこから入ってこないとも限らないのに。

ニューノーマルとして、商店では適切な距離を取るように指導されているはずなのに。

しかも薬局。

レジの前や処方薬のカウンター前にはちゃんと1.5m間隔に足跡マークを貼って
間隔を開けて並ぶようお客さんには促していますが。

やっぱり究極のカスタマーサービスなんですかね。

手を取って目を見て話をするというのは。

 

先日乳がん検診のため病院に行きました。

ここでもいろいろな対策が取られていました。

待合室が混雑しないように、予約の5分前になってから中に入るように、とか。

 

肘であいさつ

 

検温の後受付の人と話していると、
突然ひとりの女性が入って来て私のすぐ隣に立ちました。

待つなら後ろにフットプリントマークがあるんですけどね。

あまりに近いので私は一歩横へ下がります。

するとその女性はさらに前に一歩…。

 

急ぎで受付の人に何か言いたいのでしょうか。

じっと受付の方を見ています。

でも受付の人は動じません。

目の前にいる女性は目に入らぬがごとく、淡々と私に説明を続けます。

いやそれにしても、この居心地の悪さ…。

やっと説明が終わって、待合室に座っているように言われたときはホッとしました。

 

そういえば最初に入ったとき、前の人を案内している受付の人から
ハンドサニタイザーで手を消毒しておいてね、と言われました。

容器をプッシュして手にハンドサニタイザーをとったとき、
案内されているおばさんが通りすがりに険しい顔して耳元で言いました。

“And your feet… (足もね)”

冗談言うならすごまないでそれらしい顔や態度で言ってほしい。

怖かったよ。距離も…。

 

ハンドサニタイジング

 

マンモグラフィを終えて買い物に行った先で、
今度はカスタマーサービスのカウンターの列に並んでいました。

カウンターでサービスを受けていたおばちゃんが荷物を受け取り、
支払いを終えて、カートを押して戻って来ました。

私は数歩進み次のフットプリントマークの所へ…。

とそのおばちゃんは私のフットプリントマークの横でカートを止め、
お財布にお金やレシートを押し込む作業を始めました。

 

仕方がないので横によける私。

おばちゃんは時間をかけてお財布の整理をしています。

それを終えると今度はカートの中の荷物の整理を始めました。

これをこう立てて、これとこれを積んで。
あ!崩れちゃった…。

たっぷり時間をかけて何とか並べ直すと、
カートを押してフットプリントマークの上を歩き去って行きました。

その間ずっと私に見られていたことになど気づいてもいませんでした。

 

フットプリントマーク

 

極めつけはベッドのマットレスを買いに行ったとき。

お気に入りのマットレスを見つけるには寝てみるしかありません。

それも一瞬じゃなくて、なるべく長い間。

だから店員さんに「好きなだけ寝てみてくださいねー。
何回も試していただかないと本当に気に入るマットレスは見つかりませんよ。」
と言ってもらったときは嬉しくて。

あわよくば眠ってしまうくらい試してみようと横たわったのです。

ちょうど程よく疲れていたし。

 

でも寝かしといてもらえる訳がない(笑)。

絶妙なタイミングで店員さんがやって来て、
となりのベッドに腰掛けながら説明を始めたのです。

所狭しとベッドが並ぶ売り場なので、隣のベッドは至近です。

その縁にこちらを向いて腰掛け、寝ている私たちに話しかけると、
ほとんど真上から話しかけられているような感じになります。

唾が飛んできそうなくらい。

 

それも上からだから、もしも唾液が飛んだら慣性で落ちてくるのは防げません。

悪いことに、説明が終わると世間話になり、そこにもう一人売り場の人が来て加わり…。

上から飛んでくるつば被り放題になって、
ついにお試しを断念して起き上がらざるを得ませんでした。

 

このベタな感覚。

これがオージーが人に接する感覚なんですね。

あるいは “カスタマーサービスのあるべき姿オーストラリア版” なのかもしれません。

いつどこにコロナがまたやって来るかわからないという世でも
身に染みついたこの距離感はなかなか広がらないようです。

この上はコロナが身近に広がらないことを祈るばかりです。。。

 

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