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オーストラリア生活

オーストラリアに春が来た! ニューノーマルな春の楽しみ方

野に咲く花

10日前からオーストラリアは春になりました。

なんだか変てこな言い方ですが、そういうことになるんです。

オーストラリアの春はかっきり9月1日から始まるので。

その日にはテレビでもやたらと「春初日 – The first day of Spring」を連発します。

それを聞くたびなんだか笑ってしまうのは私だけでしょうか?

今日から春

天気予報で初めて「春初日の今日は…」と聞いたときは衝撃的でした。

「オーストラリアの春って新年みたいにある瞬間から始まるんだ!」と
ものすごい発見をしてしまったような。。。

このおかしさを分かち合おうとヨーロピアンの友だちに
「今日から春っていうの、笑っちゃうよね~!」と言うと、何がおかしいの?と。

「そんなのイタリアだって同じだよ」
「うん、ドイツもそうだよ」

えっ?! そうなの?

調べてみるとニュージーランドもイギリスもみんな同様に
月初めきっかりに季節が変わるようなのです。

もっとも天文学的な見地からは北半球では春分の日から夏至までが春で
南半球は半年ずれるのが正しい季節の分け方になります。

今年でいえば、北半球は春分の日の3月20日から夏至の6月21日以前で
南半球では9月22日の秋分の日から12月21日の冬至の前までが春というわけです。

日本の春

日本でも暦の上ではその通りですね。

でも私たちの思う春は、少しずつやって来て
徐々に夏に移行していくものではありませんか?

「春」を語るとき、時間的な区切りもさることながら、季節のもたらす感覚的(暖かく
なるとか)、事象的(花が咲くとか)な変化を意味することが多いと思うのです。

春という季節のもたらすイメージ = 春、という感じ?

春めいて、春らしからぬ、といった表現も春のイメージがもとになっています。

雪が溶けて、植物が芽吹き、徐々に暖かくなり、
蕾が花となって咲き誇り、やがて散ると新緑に覆われる…。

こういう春を象徴する出来事をひとつずつ発見しながら、
だんだんと春がやって来ているのを実感しますよね。

だから、「今日から春」というのはやっぱりどうもしっくり来ないのです。

オーストラリアの春

ジャカランダの花でもオーストラリアでは違います。

9月1日になれば「春」です。

春が来ると何となくみんな浮かれるのはいずこも同じ。

少しずつ暖かくなり、いろいろな花が咲き出し、イチゴが甘くなり
鳥が子育てに大忙しで賑やかになり、日中の時間がどんどん長くなっていきます。

もっとも10月の初めにはデイライトセイビング(daylight saving = 夏時間)が始まって
時計を1時間進める結果、この辺りの朝6時はまた真っ暗に戻るのですが…。

花が咲き出すと、各地でフラワー・フェスティバルが開催されます。

この近くで有名なのはグラフトンのジャカランダ・フェスティバル。
薄紫色の可憐な花が大きな木を、公園を、街路を覆うさまは圧巻です。

残念ながら、今年のフェスティバルは中止となりましたが、
町では来年のフェスティバルに向けてカウントダウンがすでに始まりました。

そして春はメルボルンカップとして知られる
スプリング・レーシング・カーニバル(Spring Racing Carnival)の季節でもあります。

毎年多くの人が着飾って出かけて行き、レースを、カーニバルを楽しみます。

メルボルンに行けなくても、そこら中のパブやクラブなどで行われる観戦イベントに
着飾って行っては食事をしながらみんなでワイワイ楽しむのです。

一種の全国的なソーシャルイベントとなっているわけですね。

たくさんの人が楽しみにしているメルボルンカップ。
今年はどのような形で開催されることになりますか…。

オーストラリアのコロナ規制の現状

オージーたちはイベント大好きですから、例年なら各地で開催される
フェスティバルにはたくさんの人が集まります。

でも今年はコロナ対策で州と州の間の移動が細かく制限されているため
ほとんどのフェスティバルが中止、もしくは規模を縮小しての開催となっています。

オーストラリアのセカンドウェイブは主にメルボルンと
その周辺のビクトリア州で起こりました。

今では感染者も大分減りましたが、メルボルンでは未だ
夜間の外出禁止を含む厳しい規制が敷かれています。

そして他州ではビクトリア州からの入州を禁止したり、
14日間の強制隔離を義務づけたりしています。

海外はもちろん、国内旅行もまだまだ気軽にできる状態ではありません。

では、オーストラリアの人々は何をして今年の春を楽しんでいるのでしょうか?

ニューノーマルな春のアクティビティ

① ガーデニング

一番人気はガーデニング。

地味ですが(笑)、現状身近でできる最も生産的かつ
健康的なアクティビティとも言えます。

もともとオーストラリアの人たちはガーデニング好き。
まして春ともなれば、種さえ植えればすくすく育つ野菜やハーブがたくさんあります。

この時期を逃す手はありません。

そう思って先日近くの店に種を買いに行ったら、
すでにほとんどが売り切れていました。

みんな考えることは一緒だってことですね ^^;

② 州内の旅行やキャンピング

そして週末やスクールホリデイには州内での小旅行、キャンピング。

海沿いの方へ出かけてビーチィな週末を過ごしたり、
内陸の方へブッシュウォークに出かけたり。

東海岸では冬から春に限定のホエールウォッチングも人を集めてます。

泊りがけならキャンピングは安定の人気です。

➂サーフィン、バイク(自転車)、ウォーキング等スポーツ系アクティビティ

遊歩道のビューポイントから基本的には春はあまり波のいい季節ではありませんが
それでもビーチにはいつもサーファーがたくさんいます。

初心者には始めやすい季節かもしれません。

暖かくなり、かといってまだ暑すぎず、歩くには最高の陽気です。

ウォーキングは春の花や緑、鳥などを身近に見るには一番のアクティビティです。
冬には何もなかったところを緑が覆い、花が咲き、鳥が食事に来ています。

近場のビーチのウォーキングパスやブッシュウォークに行ったり
ときには遠出をして本格的に歩いたり。

オーストラリアには各地に整備されたウォーキングコースがいくつもあるので。

春が運んでくるもの

真面目なウォーキングからはほど遠い形ですが
私も毎日愛犬の散歩をします。

先日も朝の散歩をしていたら、いつも会う女性が向こうから犬を連れて歩いて来ました。
なんだか足元を気にしながら。

「(今シーズン)初めてミッジ(midge)に噛まれたわ!」

ミッジは海やクリーク(小川)沿いのマングローブ林などにいる1~2ミリの小さな虫で、
朝や夕方、風のない日に出て来ては噛まれると結構なかゆみを残します。

「春になったね~ ^^;」と言うと、

「あら、もう? すっかり忘れてたわ」とか。
オーストラリアにもこういう人、いるんですね。

こんな「うれしくない」ミッジもちゃんと春とともにやって来て、
季節の到来を私たちに知らせてくれています。

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