陽射しが春らしくなり、暖かくなってきた今日この頃。
洗濯物を抱えてベランダに出たとたん足元に何か大きなものがいて
慌ててよけておっとっとっとっ…とたたらを踏むはめに…。
こんなところにいったい何が?
と振り返って『ひゃ~!!』
なんと、この方が。。。
別に怖いものでもキモチ悪いものでもないのに
やっぱり叫んでしまう小心者のワタシ。
いや飛び越えられたり叫ばれたりされてるあちら様の方が
びっくりしているに違いありません。
だって結構デカいんだもの。
60センチぐらいはあるはず。
このツチノコに手足がついたような生き物はブルータンリザード、通称ブルーイ。
日本語ではアオジタトカゲと呼ばれる爬虫類です。
住宅地も縄張りのうち? ブルータンリザードの生態
冬眠から目覚める春のこの時期はとくにあちらこちらで
すっかり冷えた体を温めるため日向ぼっこをしているのを見かけます。
とくに朝方は食べ物を消化し、活動できるように
夜の間に冷え切った体を温めなくてはいけないそうです。
そして陽射しの強い日中は避けてまた夕方出てきます。
どうりで朝夕の散歩の際によく出くわすわけですね。
でも、我が家で見るのは初めてです。
青い舌(blue tongue)を出してるのですが…、見えますか?
凡庸ないでたちですが、鮮やかな青い舌を出されるとちょっとぎょっとします。
ブルーイはこの青い舌を出し、「シーッ」という音とともに
後ろ足で立ち上半身を持ち上げて追いかけることで敵を威嚇するんだそうです。
自然界では “鮮やかな色”は 『毒』や『危険』を意味します。
実際にはブルーイは毒を持っていませんが、強靭な顎の力で噛みつく戦術も使います。
そして一度噛んだらなかなか離さない習性を持っているようです。
とはいえ身の危険を感じさせたり、怒らせたりしなければ、
そのユーモラスな外観と動き同様、穏やかで人にもペットにも無害です。
それどころか、さまざまな庭の害虫を食べてくれる
害虫駆除係、お掃除屋さんでもあります。
カブトムシやコオロギ、イモムシなどの小昆虫などのほか、
タンポポなどの草木も食べるとのこと。
カタツムリが大のご馳走だそうです。
殻を割って中身だけをきれいに食べるとか。
ブルーイと暮らしたい
こちらの大きなカタツムリは庭の植物を荒らす立派な害虫です。
結構グロで駆除するのも気持ちのいいものではないので、
ブルーイに喜んでやってもらえるならそれに越したことはありません。
ぜひ、居ついてもらわなくては。
ブルーイは自身のテリトリー、縄張りのなかで生活するそうです。
もしも裏庭で見かけたら、そのブルーイにとっては裏庭が縄張り。
表側の庭は異次元みたいなものらしい。
なので動かしてもいけません。
ちなみにオーストラリアではブルーイを捕獲したりペットにすることは違法です。
自然の中では30年くらい生きるそうなので、
ぜひ末永いおつきあいを願いたいところです。
ちょっくら撮影だけさせていただいて、
あとはお見送りしました。
そのお姿はこちら…。
この後、ゆっくりと家沿いに歩いて
冷房の室外機の下に落ち着き、ときどきはみ出したり引っ込んだりしてました。
気が付いたときにはもういませんでしたが。
さあ、居ついてくれるでしょうか?
新たに庭に引っ越してきたばかりのブルーイだと最初は逃げるけど
害がないとわかればそのうち姿を現すようになるそうです。
また出没してくれることを願って。。。
ご訪問ありがとうございます。
よろしかったらポチしてっていただけるとうれしいです。