安いお肉を簡単に美味しく柔らかく。スロー・ロースト

筋や脂が多かったり肉質が硬かったりするお手頃肉を最小限の手間で美味しく食べようと思ったらスロークックが一番。

スロークックというと思い浮かぶのは大鍋にお肉と野菜を入れてコトコト…の煮込み料理ですね？

でも私が煮込みより先に思い浮かべるのはスローローストなんです。

低めの温度で3～4時間かけてじっくり火を通したローストは厚切りでもお箸でホロッと取り分けられる柔らかさ。

それでいて、ステーキに負けない肉食べてる感。。。

しかも下準備は煮込みよりもさらに簡単で10分とかかりません。

だから好きなんです。

スローローストが美味しいお肉と部位

一般にそのままサッと焼いて柔らかく美味しく食べられるとされる部位以外はスローローストにしておいしくいただけます。

ビーフだったらトップサイド(うちもも)、ブレード(肩)、リブや前回ステーキにしたチャックなど。

牛肉以外でもラムや豚肉のショルダー(肩肉)やレッグ(モモ)などはスローローストにするととてもおいしい部分です。

ポークベリー(豚バラ肉)もこちらでは皮つきで売っているので、上手にスローローストすると皮はカリカリ、お肉はとろける柔らかさで最高のおいしさです。

でもまずはやっぱりビーフ。

今回はフォーなどのスープにしてもおいしい牛ブリスケット(バラ)肉を使います。

スープにして美味しい部分だから旨みたっぷりの部位。

この部分ですね。

　　　　　

お手頃なのがうれしい。

あるいはお肉屋さんでロースト用のかたまりを見かけたら迷わず買ってみてください。

材料

牛ブリスケット(かたまり)　　　　　1～2kg
玉ねぎ　　　　　　　　　　　　　　1～2個
塩・胡椒　　　　　　　　　　　　　適宜
オリーブオイル　　　　　　　　　　適宜

以上です！

これだけでおいしくなるんだから笑いが止まりません(笑)。

用意するもの

ローストパン(ロースト用の深めのトレー)
クッキングシート
アルミホイル

アルミホイルはローストパンをくるんで蒸気が漏れないようにするためなので、あれば幅広のホイルの方が楽です。

　　　　　　

こういうのですね。

が、手近になければ普通幅のホイルでも大丈夫。

ローストパンよりホイルの幅が狭い場合は右半分と左半分に分けてそれぞれぴっちり巻き、さらに縦巻きでもしっかりカバーすれば大丈夫です。

作り方

1) ブリスケットは1時間ほど前に冷蔵庫から室温に出しておきます。

2) オーブンを150℃に余熱しておきます。

3) 玉ねぎを2センチぐらいの厚さに切り、薄くオリーブオイルを塗ったロースト用のトレーの中央に並べます。玉ねぎは櫛切りでも、輪切りでもOK。

4) 肉に塩をマッサージし、コショウをなじませ、オリーブオイルをざっと塗り(刷毛でも手でも)、脂肪に覆われている方を上にして3)の玉ねぎの上に置きます。

5) クッキングシートを水でよく濡らしてから絞り、肉を包みます。

6) 肉を置いたローストトレーをアルミホイルで巻いていきます。蒸気が逃げないように縦方向にも横方向にも巻き、端は隙間のないよう折り込みます。幅が足りない場合は左半分をぐるっと巻き、次に中央を重ねて右半分をぐるっと巻くというようにして全体をぴっちり覆います。

まずは横にひと巻きして端を閉じ

今度は縦にぐるっと巻いて端を閉じ

最後にまた横にひと巻きして端をぴっちり押さえました。

蒸気が漏れると焦げてしまうのでしっかり巻きましょう。

7) オーブンに入れて3～3.5時間。オーブンから取り出してさらに5～10分休ませます。

今回の肉は1.7kgほどで3時間半かけてローストしました。

アルミホイルを取ると…

お肉と玉ねぎから出た脂と水分がたまっています。

クッキングシートを取ると…

こんな感じに出来上がりました。

8) 肉をスライスして盛り付けます。

まとめ

こんな感じに出来上がりました。

肉はお箸で切れる柔らかさ！

汁気は肉汁ではなくてソースです。

干ししいたけの戻し汁と赤ワインを煮詰めたソースをかけました。

お肉と良く合うのですが、見栄えしませんでしたね(残念。。。

ではポイントのおさらいです。

付け合わせには蒸したブロッコリー二とニンジン、マッシュポテトを添えました。

お肉の旨味を吸ってトロトロの玉ねぎも一緒に添えていただきます。

準備は驚きの速さですが、調理時間が長いので時間に余裕をもって早めに作り始めるのがコツです。

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